禁断の株式投資マニュアル(仮)

借金して株取引という禁じ手を書いたブログです。

ギャンブラー投資家がお金を借りてまで株をやった結果どうなるのか

禁断の投資法に触れる前にお話ししておくことがあります。

 

これは私の身近な人間の実際に起こった事実の話です。

私は当時株取引で幾ばくかの利益を上げておりました。

その当時は超長期取引を信条に、つぶれることのないであろう大企業で、なおかつ再び株価は戻ると確信したものを数回に分けて買い入れ、必要なければ売らずにずっと持ち続けるという手法で、東京電力株とシャープ株を保有しておりました。

 

その結果上手く利益が出ましたので、社長にそのことを話したところ、会社で株取引を行うことになりました。

初めのうちは私に取引を任せていただくとのことだったのですが、途中からなぜか社長と社長夫人が取引を行うこととなりました。

今思えば、お二人とも負けず嫌いの性格で、自信過剰でした。

 

初心者のお二人に対して、私はそれこそ、東京証券取引所や日経225から説明をはじめ、企業業績の見方、決算の読み方、長期取引の安心感や、値動きの早い銘柄の危険を語り実際に取引をするまで、手取り足取りサポートしていきました。

 

そのころの私の口癖は

デイトレードで成功している人が、実際にいるのなら見てみたいものです。

でしたので、長期取引、ファンダメンタル分析への傾倒ぶりがうかがえると思います。(苦笑)

 

そして、1か月目に異変は起こりました。

お二人が信用取引をしたいといい始めたのでした。

私は反対しました。なぜなら、当時で投資歴10年を超す私ですら、信用取引を行うのは自殺行為ではないかと危惧していたからです。

信用取引を使うことがどれほど危険かを話しましたが、

「使うか使わないかは本人次第で、駄目なら現物のみに戻せばいい。口座だけでも開こう。」とのことで、私はしぶしぶ承諾したのでした。

100万円の資金からどれくらい利益を伸ばせるのかを各人競うという、

今考えても意味不明なルールで取引は続き、皆さんのご想像通り、社長も社長夫人も信用取引でしかもデイトレードでさらに言うと、SNSで話題になった新興銘柄で取引を行いました。

1年目は私の勝利でした。

2年目も、そして3年目も私の勝利でした。

当たり前です。私はほとんど取引をせず、お付き合いで銘柄を決めていただけですのでお二人に負けるはずがないのです。一度大きな失敗をしてしまい、そこから這い上がるための努力はありましたが。

お二人はどんどん投資資金を使い、時には二階建てまでして振興株を買いあさりました。

そして、社長が資産を20%に減らし株式投資への熱意をなくしたころ、奥様が会社のお金をさらに株式投資に回し300万円を60万円にまで減らしました。

ちなみに、そのお金合計600万は、金融公庫で借りたお金でした。

初期の費用である300万も残りの300万も私の資金と奥様の最後の60万円を残し、すべて吹き飛びました。

その後、お二人は私の止める言葉を聞かず、仮想通貨へ残りの資金を全額投入したのでした。

2017年11月のことでした。口座はコインチェックネムももちろん購入していました。

そこから紆余曲折あり、私は会社を自主退職し、かねてから望んでいた兼業投資家への道を歩みだしたのでした。

お二人はそれから株取引を辞め、仮想通貨一本に絞り、コインチェックの口座でずっと仮想通貨を持ち続けています。

時々買い増ししているようでしたので、そこから先は、何も聞かないことにしました。

 

ちなみに、私は仮想通貨取引は一度もしたことがありませんし、たぶんこれからもやらないでしょう。

なぜなら、私にとっては株取引のほうが簡単に、楽に、儲かるからです。

 

さて、ここまでお読みいただいたのには理由があります。

私は、株取引で借金をしてまで投資してもいい人間には適性があると思っています。

次はその適正について簡単に書いていこうと思います。